
写真は京都市内です。昨日は薬を無くして病院へ行っていました。そしてその後は頭痛がひどかったので休んでました。荷物の山の片付けがはかどりません。暑いし。
さて本題です。少々難しい問題を取り上げるのでJapanese onlyとします。
去る8月2日に、立命館大学生存学研究所の前所長で社会学者の立岩真也さんが亡くなられたというニュースを知りました。
立岩さんがどんな功績を残したかはこちらの記事が読みやすいでしょう。
立岩真也さんが問い続けた生きる意味…享年62歳 やまゆり園事件では安楽死肯定論を痛烈に批判
https://www.tokyo-np.co.jp/article/267450
記事の通り、立岩さんは一貫して優生思想や安楽死を厳しく批判していました。
また、立命館大学生存学研究所のウェブサイト内には、立岩真也さんのページ
があり、著書の写真や、メモ、補足などかあり、その膨大さに驚かされます。
私も「われらは愛と正義を否定する」(共著)を確か読んだ記憶があるのですが、いま片付けのため本が行方不明です。でも私は集中が続かなくて本を読むのが苦手なのですが、ぐいぐい引き込まれた記憶があります。
まあとにかく以前から立命館大学生存学研究所のウェブサイトは時々閲覧していたので、私も立岩さんの研究には影響を受けています。
津久井やまゆり園事件の犯人は、障害者は生きる価値がないという考えを持っていました。人間を生きる価値がある人とない人に差別し、犯行に及んだという点で既に凶悪な犯罪でありました。
あと、欧米各国ではどんどん安楽死の制度ができていますが、私はこれにも疑問を持っています。不治の病にかかっているなら(障害も基本的に「不治」であります)生きていてはいけないのか?苦しんでいる人に何故精一杯の治療をしないのか?痛みを緩和させないのか?疑問に思います。
そして日本で安楽死の制度ができたら、絶対に「家族に申し訳ないから」「迷惑かけたくないから」とかいって安楽死を選ぶ人が出てきそうで怖いです。
精神疾患も安楽死の対象となった国もあるようです。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN18EGY0Y1A310C2000000/
私も精神疾患があり、死にたい死にたいと言って苦しむことがありますが、安楽死の前に十分な治療をするべきだと思いますし、生きづらい社会そのものを直すべきだと思います。
立岩さんは62歳の若さで亡くなられました。まだまだいっぱい研究し、物申したかっただろうと思うと無念だっただろうなと思います。謹んで哀悼の意を表します。