アフィリエイトをやると人間不信になる危険もありますのでご注意をw
で、いつか書くかもしれない、と言っていた件。アナログ攻撃の実例。以前、すごく近場でその事例に遭遇しました。
個人でやっている知り合いのアフィリエイターさんに、PCの比較レビューサイトをやっている人がいたのですが、かなり知名度が高い比較サイトの運営会社から問い合わせが来たらしいのです。
最初のうちは無視していたらしいのですが、何度も来るので返信したのが運の尽き、向うさんは「あんたのサイトのデザインがウチラのサイトをパクっている」、と言いがかりをつけてきたのです。
# | 主張内容 | コメント・解説 |
---|---|---|
① | サイトデザインが似ている | いやいや、それを言い出したら、ほぼ全ての比較系Webサイトは、アナタのところのパクリということになりまして。何を根拠に、アナタのところがオリジナルだと言うのでしょうか? 第一、我々の間で、コンテンツ的にアナタのところなんて全然眼中にありませんから。むしろ、SEOにばかりお金をかけて中身がスカスカの迷惑サイトの部類ですから!!!! あんたたちこそ、いろいろなところからコピペしてつなぎ合わせたような記事ばっかりUpしておいて、盗っ人猛々しいとはこのことですよ。(書いているうちに腹たってきたw) |
② | URLが似ているのでドメイン名を変更してほしい | は? もうあまりに自己中心的な考え方で反論する気も起きないですが、要するに彼らの本心は、以下です。 「せっかくペラページ大量生産して、SEO効かせて検索エンジンの上位を独占しようとしているのに、お前みたいな品質の高いページがいるばかりにそれができないじゃないか」 ですよ。 |
だいぶ前の話なので詳細忘れましたが、だいたいこんな感じだと思いました。
あまりに理不尽な話ですよ。そんな道理が通るはずはない。通るはずはないのですが、向うは会社組織。弁護士もいるからね、的な事をちらつかせて圧力をかけてきたんですよ。個人のアフィリエイターだと思って完全に脅しモードです。
で結局どうなったのか
というと、信じられない事に、ドメインを引っ越すことになりました。
アフィリエイト的に言って、ドメインを引っ越すというのは、大ダメージです。幸い、ドメインの評価を引越し先に引き継ぐ方法があったので、ダメージは最小限に抑えることができましたが、意味的には完全に泣き寝入りです。それに、そのために費やした膨大な時間と労力はどうしてくれるんでしょうね。
本人はとても悔しい思いをしたと思います。ですが、本人はほぼ一人でコンテンツを作っているわけです。なので、コンテンツを作る時間をどんどん奪われてしまうわけです。煩わしい問題に時間を割かれるぐらいならば、こちら側が妥協して問題を早期解決し、一刻も早くリカバリーを図ったほうが得策、という心理が強く働いたのだと思います。
結果として、悪者ばかりが得をして、正直者はバカを見たわけなのです。
何よりも悲しいのは、この事件、そんなに特殊なケースではないと思われること。なぜならば、アフィリエイトをただの金儲けの道具として「利用」しようとする会社は、ワリと行き着いてしまう結論だからです。
業績や効率を追求する以上、自社のコンテンツの質を上げるよりも、ライバルを陥れて排除したほうが遥かに効率的なのは事実ですからね。ましてや相手が個人のアフィリエイターだった場合、その成功率は高いわけで。
後日談
ただし今回の事件で救いだったのは、彼は自分のサイトの運営を諦めることはしなかった事。
むしろ、URL移転に伴って背水の陣で臨んだ結果、過去に縛られて出来ていなかった事、リスクが大きくて躊躇していた施策を積極的に推進して、さらに人気を集めた感じがあります。今では、押しも押されぬ他とは次元の違うサイトに成長しましたけどね。