人間失格まるこです。
いつも恥の多い人生を歩んでおります。
さてさて、今回はイタリア旅行編①でローマで道案内した謎のギリシャ人と一緒にクラブに入ったまるこがどうなったのか、を晒してしまおうと思います。
↓こいつが地獄を見ます。
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人間失格まるこの恥の多い人生をおくっております〜イタリア旅行編①〜
ギリシャ人の誘いにのって一緒にクラブに入ることになったオイラは、詐欺なんじゃないかな?と警戒しつつもお店の扉をくぐった。
中は暗くなっていてシャレオツな調度品が所々に並んでいた。
オイラとギリシャ人はボーイに案内され奥のテーブルに座る。
しばらくすると、2人のレディがそれぞれオイラたちの横に座り挨拶をしてきた。
レディは2人とも黒人だった。
適当に話していると、向かいの席に座ったギリシャ人がおもむろに嫌な表情を浮かべ、付いたレディが気に入らない、こんなのしかいないのか!と怒り出し、オイラに出るぞ、と言って何が起こったのかわからないまま店の外に出た。
どうやら失礼な話だが、そのギリシャ人は黒人をあまり好きじゃなかったらしく、ブサイクだみたいな事を言っていた。
ある意味そのギリシャ人の行動を見て、さっきまでこいつもグルの詐欺なんじゃないか?という警戒心は無くなっていた。
店の外でもう解散かな、と思っていたら、ギリシャ人が他のところ探そうと言ってきた。
せっかくイタリアに来たのだし、イタリア女性の扱いくらいできなきゃイタリア男としてダメだよな、と意味のわからない理由で自分を納得させて、別のお店に入った。
今回のお店は大当たりで、ギリシャ人にはグラマラスなヴェネツィア出身の女性、オイラにはオイラ好みのスレンダーなソレント出身の女性がついて、テンションあげみざわー。
仲良くなったらワンチャンあんじゃね?と若かりし頃のまるこは、一生懸命場を盛り上げようと日本のことについて色々話したり、
「カンパリで、カンパイー(リー)」
と日本語でカンパイの意味をレクチャーして、ビミョーな親父ギャグをかましたり、大盛り上がり。
そんなこんなしてると店内BGMが派手目のに変わった。
ボーラーレ、オーオ、カンターレ、オオオオー、
という日本でもCMに使われていた有名な曲だった。
ソレントレディが一緒に踊ろうよ、って誘ってきたので、日本でちょっとだけハマって練習したサルサのステップを活かす時は今だーーーーー!
と、オレがエスコートしてやるよ、といった自信満々な態度でレディの手と腰に手を回し踊った。
この時のオイラの顔、多分相当なキメ顔だったんだろうな〜
この後、悲劇が訪れるとも知らずに…(遠い目)
踊り終わって椅子に座り汗だくになってハーハー言ってると、ソレントレディが、もたれ掛かりながら、
外出もあるよ、
と耳元で囁いてきた。
キタ♪───O(≧∇≦)O────♪
つまりそれは、ああいうことですか!
とテンションもナニカもエベレスト!
でもよくよく聞いてみると、私は外出できない、別の子が行くと言われた。
君じゃないんかい!
これは雲行き怪しいぞ、絶対ヤバいのが出てくるに違いない、と冷静になって、まあ、楽しめたしいっかな、帰ろ、と、ギリシャ人に店出ようと言う。
おいおいお前はヴェネツィアレディと外出するんかい!
オイラはダメなのに!
そんな嫉妬を抱きながら店員にチェックを、と言う。
伝票を持ってくるのを待つ間もギリシャ人とヴェネツィアレディはイチャイチャ。
あームカつく。
もう早く出たい。
とバツの悪い感じで待っていると、伝票を持って店員、いや店員達がやってきた。
え、え?伝票を渡すのになんでこんなにたくさん来るの?
しかもさっきまで見かけなかった、とーってもお強そうな人達ばかりなんですけど…
伝票を受け取り金額を確認すると、
んっ?
えっ?
ナ…ニ…コノ…キンガク…((((;゚Д゚)))))))
日本円にして約25万円。
ダッベーロ?(イタリア語で本当?)
と聞くと、
1番紳士そうないでたちの男が、
Si(Yes)と笑顔で返してきた。
と、同時にお強そうなお兄さん達のまるこ包囲網が心なしか狭められた気がした。
あ、これマフィアやん。払わんとヤラレちゃうやつやん。
現金があまり残ってないまるこはクレジットカードを素直に手渡すのだった。
会計が終わって外に出て、ヴェネツィアレディと腕を組んでるギリシャ人に見送られ、まるこは魂の抜け殻のようにフラフラとホテルへの帰路につくのだった。
以下まるこ心の声
「あのギリシャ人やっぱグルだったんか、最初の店で怒って出たのもオレを安心させるフラグだったのか」
「なにカンパリでカンパイなんてオヤジギャグかましてたんだ、うぇーいとグラスをあげてる時も、あいつら、この日本人騙されてるのにバカだなーって心の中ではバカにしてたんだろ。てか、カンパリオレンジ数杯しかオレ飲んでないぞ」
「ボーラーレ、オーオ、カンターレ、オオオオー、ってなにエスコートしてる自分に陶酔して踊ってたんだよ。ボラレてんじゃねえか、あ、コレオイシイ🎵」
※ボラーレとは、イタリア語で飛ぶの意味です。
そんな事を思いながらようやくホテルの入り口に着いた。
時間はもう深夜の1時半。
敷地に入るためには入り口のでっかい門に付いている呼鈴を押さないといけない。
まるこは力なく呼鈴を押した。
しばらくして、返事がない。
もう一度、ピンポーン
返事がない。
ちょ、25万円もボッタクられて瀕死の状態で帰ってきたと思ったらホテルに入れんのかい!
その後30分以上返事がなく、ようやく同じ敷地の別経営のホテルのロビーが気づいてくれてオートロック解除される(おい、お前んとこもスタッフ寝とったんだろが)。
ようやくホテルに入り自分の部屋に入ると、もうシャワーを浴びる気力もなくそのままベットに倒れこむのだった。
Goodbye world 今日はもう休ませてくれ。
まるこは涙を流しながら意識は深い闇の中に消えていくのであった。
人間失格まるこの恥の多い人生をおくっております〜イタリア旅行編③〜に続く
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