はい、どうも!
人間失格まるこです。
相も変わらず、恥の多い人生をおくっております。
今回はイタリア旅行編ラストということで、どんな結末が待っているのか!?
これまでの話は↓
人間失格まるこの恥の多い人生をおくっております〜イタリア旅行編①〜
人間失格まるこの恥の多い人生をおくっております〜イタリア旅行編②〜
さーて皆の者!残りのイタリア滞在での出来事と、日本に帰ってからの後日談、まるこの恥ずかしい物語に刮目せよ!
(おいらのカッコ良さにも刮目せよ)↓
それでは、いってみよーう。
前回イタリアはローマのクラブでぼったくられたまるこ。
失意のどん底から這い上がれるのか。
<ぼったくられ日+1日>
簡素なつくりのホステルのベットの上、昨夜の悪夢のような現実を癒す時間も、窓から差し込む太陽の光とどこからともなく聞こえてくる人の声に中断され、目を覚ました。
どれくらい寝ていたのだろう?
精神的なダメージを癒すのにそうとうかかったのか、時計の針を見るとAM9時を指していた。
昨夜の出来事がよみがえる。夢であってほしいと願っても、残念ながら現実である。
「もう今日一日夜まで部屋でおとなしくしてよう」
日本へ帰国するのは今夜の便。これ以上何もする気がなくなっていたまるこだったが、
「いや、せっかくイタリアに来たんだ!最後の一日を楽しまなくちゃ!外に行こう!!」
持ち前のノリの良さ(それが昨夜の悪夢につながったのだが)で自らを奮い立たせ、身支度し予定していたコロッセオに向かった。
コロッセオに到着すると、さすがに古代の建物。荘厳で力強い佇まいが眼前に広がる。
入口に向かうと、古代ローマ時代の甲冑を纏ったごっつい男たちがそここにいた。
ある甲冑の男たちの周りでキャーキャー言いながら男たちと話している(言葉通じてるかはわからんが)女性2人が目に入る。
近づくと日本語が聞こえてくる。明らかに日本人観光客だ。
『あ、あれは!一緒に写真を撮って高額のサービス料を請求する記念写真ぼったくりではないか!』
地球の歩き方などで予習をしていたので、すぐに分かった。
目の前で今まさにぼったくり被害に遭おうとしている日本人女性を前に、まるこがとった行動とは!?
『助けなきゃ』
っとぼったくり現場へ急行しようとした矢先、まるこの中のもう一人が囁く。
ワルコ『ふふふ、俺は昨夜あんなにひどい目に遭ったんだ、お前たちも同じようにぼったくられちまえ』
まるこ『いやいや助けるべきだろう。同じ日本人じゃないか』
ワルコ『いやいや、割って入ってこれ以上面倒事に巻き込まれるのも御免だし、俺だけぼったくられるなんておもしろくない』
一瞬の逡巡の後、まるこは何もなかったかのようにその現場を横目に過ぎ去り、コロッセオに観光に向かうのだった。
今思えば、ここでつんだカルマが後のぼったくり人生を決定づけたのかもしれない。
そしてその日は特にぼったくりに遭うこともなく、イタリアの地を後に日本への帰路に立つのであった。
<後日談>
イタリアから帰ってきてからどんだけ経っただろうか。
ある日、家のリビングで両親とテレビを見ていると、イタリアについてのニュースが流れた。
ある日本人男性観光客がローマのBarでカクテルを数杯飲んだだけで7万円ぼったくられた、気を付けないといけないですね、という内容のものだった。
母「よしくん(僕の呼ばれ方)は大丈夫だった?イタリアって怖いねー」
まるこ「全然だいじょうぶだったよ...」
父「こんなもんは騙されるほうが悪い。馬鹿だな~コイツ」
まるこ「リスクマネージメントにかけるよねコイツ(苦笑)」
気まずい両親との会話の後、心の中でガッツポーズをしている自分がいた。
『7万かよ、ちっちぇーな、俺は25万だぜ、俺勝った!』
救いようのないドMである。
この数年後中国でイタリアでのぼったくられ額を更に超える請求をされるのだが、この時はそんな未来など想像もしなかった。
人間失格まるこの恥の多い人生をおくっております〜イタリア旅行編〜<完>